映画「万引き家族」を見て。あなたの家族を教えてほしい。
万引き家族、見たよ。是非見てほしい。
安藤サクラさんの演技が素晴らしいのでそれだけで映画を観る価値がある。
少なくともあやコムには、あった。
一人でみた方がよい映画だと思う。
前作の「そして父になる」もそうだけど、恋人や家族と見ると、ざわざわするかもしれない。
気のおける友人と見て、話し合うにはとても面白いと思う。
女性、男性とでまた感想が異なりそうで面白い。
映画の内容は書かないけれど、
色々思うことがあったのでメモ。
最近また、痛ましい虐待による児童の死亡報道があって、
「児童相談所や警察はなにやってる?」みたいな意見もたくさんあるけれど、
あやコムは、法律とかシステムが悪いと思ってる。
児童と会うのを拒否する親に対して、親の許可自宅に立ち入ったり、子供の健康診断をする権利は警察も児童相談所もない。
親が「このままでは子供を殺してしまう、もしくは家族に殺される」と申告しなければ助けられない。
警察や児童相談所が勝手に自宅に立ち入れば不法侵入だし、国に雇われている人が確たる証拠もないのに積極的に法をおかすリスクをとって子供を助けろ、というのは制度として破綻していると思う。
よって、法律、制度が悪いに一票。
映画「チョコレートドーナツ」をみた時にも思ったのだけど、
正しいと自分が信じたことをおのおのがすることで、
最悪の事態が起きることは歴史の中でもよくあること。
大量虐殺も戦争も迫害も、大抵の人間が正しいとかこれが仕事だと思いながら、つつがなく行われるシステムができている。
人間の善意に依存するやり方は、限界がある。
ただ、あやコムが何を思ったのか、だけのメモ。
犯罪に、貧困の問題は無視できない。
偽物と本物。一体感。お金と愛と性欲と憎しみ。
セックスレスじゃないカップルは、生活の延長上にセックスがある。妻や母になって女じゃなくなるから、とかじゃない。
色んな言葉が浮かんだ。
「家族」とはなにか。
これを明確に答えられたら、婚活は楽なんじゃないかと思った。
いつも一緒なのが家族だとか、
離れていても、大事な時に駆けつけられるのが家族だとか、
子供がいるのが家族だとか、
それぞれ、みんな自分の思う家族があると思う。
結婚は家族になる、ということ。
人はみな、自分以外の人生を歩んでいないのだから、
自分の思う家族の定義がデフォルトだと思い込んでいる。
親しい間柄でも家族のいざこざは、頻繁には語られないし、
親は子供を悪く言えないし、子供は親を悪く言えない場合が多い。
(「義」の関係の悪口は頻繁に聞くけど。)
価値観の違いで破局するのは、あいまいな言葉を使用することで生まれる詰めの甘さが原因じゃなかろうか。
常識のように思い込んでいる家族の定義がずれていることは
宗教の違いくらい価値観の違いとなり得るんじゃないか。
時にどうしても譲れないものじゃないか。
同じ宗教、価値観の人間同士の方が、上手くいくだろうが、脳ミソが個別である以上は「近い人」ぐらいでないと永遠に出会えないだろう。
まず自分の価値観を理解した上で、
思いやることで解決できる価値観の違いなのかを吟味しなくてはいけない。
モテる努力より自己理解とフル開示でピッタリの相手を探すことが、家族を見つけるコツかもしれない。
疲れない家族がほしい場合には。
そしてそれは、好きな人ではないかもしれない。