傷付けたことで傷付けた人以上に傷付いて、落ち込む顔みせんじゃねーよ

自分の話している言葉が、

単に空気を震わす振動なんじゃないか、と思うくらいに、

通じてない、響いてない、理解されてない

と感じて、

とても苦しくなる。

自分が、自分という存在が、この世界に存在しているのか、

危うく感じて、恐ろしくなる。

わたしは、本当に、人間なのだろうか。

人間だと思い込んでいる、他のなにか、なんだろうか。

わたしを証明するものは、なんだろうか。

「好きなんだよ。

好きだから、君にしてしまうことを、

許してほしい。」

そんな道理がなぜ通ると思っているのか。

あなたが「好き」ということの価値は、

わたしを不愉快にさせても、当然で、ありあまるほどの価値があるとでもいうのか。

あなたのすきなわたしを、不安で不快にさせていても、

無条件に許してほしい、などと、

のたまう彼の図々しさに、震える。

会いたくなくて、震える。

わたしを愛してほしいなんて言わない。

せめて人間だと思って接してほしい。

それがなぜにこんなに難しいのだろう。

恋愛というドメスティックで、

暴力的で、

唐突で、

理不尽で、

愛なんて言葉で覆われた、

美しくデコレーションされた、

関係性が重要視されることが、

早くなくなればいいのに、と思う。

恋愛は、もはや変態的な趣味だという意見がもっとあってもいいと思う。