愛してるって言われて、すぐフラれた男へ。

バレンタインデーは完全無視してやった、あやコムだよ★

いとこのアラサーの男のこが、女は難しいと言っていた。

「フラれる直前まで、好きって言ってくれて、上手くいってたのに。」と。

そこで、どうして彼に

「フラれた理由がわからない」

なんてことが起きたのか考えてみた。

別れると決めた場合に、別れ話は無意味である。

別れ話とは、

いま、この不満が解消されないのであれば、別れます。

という交渉のお話なので、

別れが決定している場合には不要なものである。

別れという結論が決まっているのに、

わざわざ交渉する必要はないので、

女は黙って男のもとを去るのではないか。

まず、愛していることと、

愛されていることに相関関係はない。

これを間違える人は、ストーカーになるのだと思う。

自分がこんなに思っているのだから、相手はその思いにこたえるはずだ、という論理は破綻している。

ただ、相手がそばにいて、

自分が思うように（自分が相手を愛すように）

愛されていないのに

愛し続けることは大変に苦しい。

苦しいがゆえに、「なぜ、どこ」を愛してるのかという疑問がうまれる。

愛してる時はそんなこと考えたこともなかったのに。

普段、好きだとか愛してるとか言わない彼女が、

脈絡なく好意を伝えてくる場合は、

別れが近いサインであると思う。

男からすれば、好意を伝えられたことに何の疑問もなく、

上手くいっていると思うのだろうが、

それは大きな間違いである。

女の変化に、男はなかなか気づかない。

前髪切っただの、メイクかえただの、そんなことよりも、

言動、態度が変わったのなら、

これは大変に重要なことなのだ。

愛してるなんて、突然口に出すのなら、

それは男に言っているのではない。

自分へ暗示をかけているのだ。

どこが好き、なんで好き、という自らの疑問を

黙らせるための、呪文なのだ。

必死になって暗示をかけている時に、

男が愛されていることに怠けた、

ふざけた行動や言動をとると、

女は、なんで私はこんな奴のために暗示までかけているんだろう。バカバカしい。もう、終わりだ。となる。

こうなると、女に関係の修復という選択肢はない。

私は努力した。もうこれ以上は無理。

（大抵の努力は、間違っていて、結果も伴わない。）

男は訳がわからない。

上手くいっていたはずなのに。

自分は特別なにかした訳でもなく、好意を伝えられていた。

愛されていたはず。

なぜ、フラれることに？となる。

この、なぜ？のポイントが的外れなのだ。

特別なにかした訳でもなく、突然好意を伝えられたことに

疑問を持たない時点で、

その勘の悪さ、彼女への興味、関心のなさ、が、

女に話し合いを放棄させる。

女は一瞬で永遠を感じるんだ。

あぁ、きっとこの男は一生こうなのだろう。

たった一度のことが、この先、

永遠に繰り返されることを感じる。

脱ぎ散らかった服は、永遠に。

飲みかけのペットボトルは、永遠に。

ゴミ捨ての曜日は覚えて貰えない。永遠に。

人間は過去と現在と未来を生きるのだ。

本当に、フラレた理由がわからないのだとしたら、

「彼女にお話にならない人と認定された」

ということなのだと思う。

と、いう偏った持論を伝えようかと思ったけど、

彼が泣きそうだったので、

「ただ彼女とは合わなかったんだよ。

あなたは悪くない。

きっと合う人見つかるよ。」

と慰めた。

みんな悪者になりたくないんだから、

本当のことを言わないよ。

ほとんどの人は別れの原因なんて分からずに

別れることになっているんだろう。

だから、フラレた側が、理由が分からないのは普通。

分かったつもりなのも普通。

つまり、

あなたは悪くない。

きっと合う人が見つかるよ。

そして、相手の変化に気づかなかったってことは

そんなに好きじゃなかったってことだよ。

相手の自分への好意が心地よかっただけ。

それがなくなって、今は少し残念で寂しいだけ。

彼女が別れを告げたとしても、

たぶん、彼女はあなたにフラれたって思っているよ。