すべての男性に知っていてほしいこと。
目の前に、ちょっと華奢なゴリラがいます。
ゴリラとあなたの間に檻はありません。
ゴリラはどうやらあなたの体に好意があるようです。
ゴリラはあなたが人間であることを知りません。
ゴリラがあなたもまた、ゴリラであると思っているので、
自分があなたを怖がらせている存在である、脅威であるなどと思ったことがありません。
このゴリラは人間の言葉を操ります。
しかしあなたの言葉をろくに聞いてはいません。
なぜなら興味があるのは体であって中身ではないからです。
ゴリラはとても都合の良い解釈をします。
ゴリラがあなたに好意がある=あなたもゴリラに好意があるという理屈がとおっている可能性があります。
あなたに都合というものが存在しているなどと夢にも思いません。
このゴリラと、あなたはどれだけ一緒の時間を過ごせるだろうか?
無理!こえーよ!って思うよね。
これ、時々わたしが男に対して感じている感情です。
黙れブス?俺は人間だ?差別だ?
うん、
わたしは美人じゃないよ。だからって黙ってない。
君は生物学的にヒト科ヒトだろうね。
差別かもね。
自分より大きく、力が強く、話が通じない人間は、
もはや人間よりずっと怖い。
この感覚を男性にどう伝えようかと思うと、
ゴリラになってしまった。
ゴリラじゃない男性ごめんなさい。
そして、リアルゴリラ、ごめんなさい。
恋愛してようが、職場だろうが、夫婦だろうが、
どんな関係性においても、
命にかかわるような重大なことを除いて、
相手の許可なく相手の体を触ること、相手の体を大事に扱わないことは許されないことだと強く心に刻んでほしい。
あなたの体はあなたのものであるように、
相手の体は相手のもので、
あなたがしたいという理由、理屈だけで、
くっついたり、触れたり、乱暴したり、大事に扱わないで良い訳がないでしょう。
いやよ いやよは、嫌という意味です。
痴漢は犯罪です。
それは相手の都合や感情を無視して自分の欲望を押し付ける迷惑行為だからです。
愛してるから、という言葉で相手をコントロールしようとするのもまた、暴力だと思います。
もちろん女性が男性にしても、それは同じことです。
心に傷をおった人には時々、
あらゆる人間がゴリラに見えます。
ゴリラ扱いを不当に受けたら、腹が立つかもしれません。
あなたが紳士的な人間であればあるほどに。
だけど、どうかそのゴリラに受けた傷のことを少しだけ思いやってあげてほしいと思うのです。
わたしまた、ゴリラにならぬように、
言葉ではっきりと伝えられる人間であろうと思います。